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竜星涼:警察官役が3作続き「警察内部のことに詳しくなった」

映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」に出演している竜星涼さん

映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」に出演している竜星涼さん

 俳優の竜星涼さんが出演している映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」(入江悠監督)が10日に封切られた。藤原竜也さんが演じる連続殺人犯・曾根崎雅人が、事件に関する告白本を出版し、社会を混乱に陥れていくサスペンスエンターテインメント作。22年前に、すんでのところで曾根崎を捕り逃がした刑事・牧村航に伊藤英明さんが扮(ふん)しており、竜星さんは、その牧村の直属の後輩となる刑事・春日部信司を演じている。4月から放送されているNHK連続テレビ小説「ひよっこ」やTBS系ドラマ「小さな巨人」でも警察官を演じ、「最近、警察官役が多いんですよね(笑い)。“連鎖”の元はここからです」と今作について話す竜星さんに、映画について、またリラックス法や今後の抱負などについて聞いた。

 ◇伊藤英明にされた「胸ドン」

 警察官役が3作重なったことを、「ひとえに警察といっても大きな組織ですから、(演じる)役によって違います。でも、いろんな部署の警察官を演じられたことで、どんどん警察内部のことに詳しくなっていったので、今後、警察官役をやることになったときに“使えるな”と思っています(笑い)」と手応えを感じている竜星さん。

 連鎖の始まりは今作だった。台本を読み、「こういう社会的な作品にこれまで出たことがなかったですし、なおかつ、観客に近い存在の、真っすぐな人間を熱く演じたい」という思いでオーディションを受け、春日部役を勝ち取った。春日部を演じるに当たり、「ルーキーだからこその無鉄砲さ」を表現しようと、自分に課したテーマは「吠(ほ)える」だった。

 確かに春日部は行動力もあり、ガッツもある。半面、頭に血が上りやすく、それを押しとどめるのは先輩である牧村の役目だ。春日部がふと漏らした言葉に反応した牧村が、壁ドンならぬ、竜星さんいわく「胸ドン」する場面がある。本番前のテストを重ねる中でそういったやりとりになったそうだが、竜星さんは「牧村さんを思っての春日部の感情の吐露を、(伊藤さんは)バディ(相棒)として受けてくださったのだと思います。英明さんのパワーと、(牧村と春日部の)信頼関係があるからこその“胸ドン”だったと思います」と振り返る。

 ◇同じ警察官でも「ひよっこ」とは違う

 走る場面も多かった。ちょうど夏の暑いさなかにドローンを使っての撮影。「ドローンを使うぐらいだから、かなり広範囲に撮られるのだろうと結構ビクビクしていましたが、まさかこんなに走るとは……と言いながら走っていました」と苦笑する。そして、「最近、走りキャラが多いんですよね(笑い)。ただ、比較するわけではないですけど、同じ警察官でも、今回と『ひよっこ』とでは、走り方はまたちょっと違うんです」と、実直でお人よしの人柄がのぞく「ひよっこ」とは異なり、今作での春日部の“走り”は、「がむしゃらで、息はゼーゼー」だったと明かす。

 眉の形にも気を配った。「この作品の中では、みんなが不条理なことをぐっとこらえて生きています」と説明する竜星さん。だからこそ春日部という人間の役割を、「曾根崎が一般市民の前に姿を見せた時、先輩たちがそうするからと(感情を)抑えてしまうのではなく、そこで、『おかしいだろう』と先陣切って声を上げる若さ」ととらえた。それを表現するために、「もうちょっと生意気な目力がほしい」と考え、衣装合わせのときに入江監督に眉を薄くすることを進言。入江監督も「いいね」と賛同してくれ、竜星さんのアイデアが採用された。「やっぱり、中身からにじみ出すものってあるじゃないですか。だからこそ、眉にしろ、走り方にしろ、“型”に助けてもらおうと思うんです」と話した。

 ◇息抜きで向かうのは…

 竜星さんは、2009年、高校2年生の時に東京・原宿の竹下通りでスカウトされ、翌10年に俳優デビュー。13年から14年にかけて放送された「獣電戦隊キョウリュウジャー」の桐生ダイゴ役で、その存在をお茶の間に浸透させた。16年には主演映画「シマウマ」「泣き虫ピエロの結婚式」、今年に入ってからは出演作「君と100回目の恋」が公開され、さらに出演ドラマが相次いで放送されている。忙しさが増す中、リフレッシュのためにするのは、「雑誌を読む」こと。雑誌はネットでも読むことができるが、竜星さんは紙に印刷されたものを好み、「僕は本屋が大好きで、それプラス、ファッションが好きなので、例えばカフェに行って、そこにある本をペラペラめくっているときが一番落ち着く」のだという。

 よく読むのは、意外にも女性向けファッション雑誌。「メンズ雑誌も読みますが、やっぱりレディースのほうが文化として確立されている分、数も多いですし、奇抜で面白い」と話す。レディースの色彩感覚は、自身のファッションに取り入れたりもするそうだ。ちなみに、“レディースつながり”で好みの女性のタイプを聞くと、「知性を感じさせる、品のある方がいいですね」と答えた。

 ◇まさに「アメリカンドリーム」?

 竜星さんには「挑戦しないと何も始まらない」という思いがあり、それが「自分の糧になっている」という。その言葉通り、16年には単身、フランスに渡り、「落ちたら落ちただ」という思いでパリコレのオーディションに挑んだ。結果は合格。ランウエーを歩き、17年のパリコレにも出演した。「英語もたいして分からなくて、フランス語なんてもってのほかで、でも、そういう人間が挑戦して、『できたら面白いじゃん』という思いだけなんです、単純に」と度胸の良さをうかがわせる。そして、「僕はファッションが好きだから、それを経験したことによってファッションに通じる何かがもっとできるかもしれないとか、そこで表現することが、芝居にも生かされるのではないかと思うんです」と語る言葉に好奇心の旺盛さがのぞく。

 その一方で、自身の今の立場が「僕は、この世界に入って、すごく恵まれた環境の中で仕事をさせてもらっていると思いますし、今でも信じられない」といい、「だって、普通の高校に通っていた人間が、ですよ、お金をもらって、その上、有名になれるなんて、それこそ、アメリカンドリームに似たものがあるじゃないですか」と謙虚な姿勢を崩さない。もっとも、「欲は深い(笑い)」らしく、「どういう生活をできるようになったとしても、またそこに行ったら行ったなりの欲が出てくると思います。ですから、今後も表現するということはずっと続けながら、自分の美的感覚というか、自分がやりたいと思ったことを実現できるようになっていきたいと、今は思っています」と笑顔で語った。映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」は10日から全国で公開中。

 <プロフィル>

 りゅうせい・りょう 1993年3月24日生まれ、東京都出身。2010年、ドラマ「素直になれなくて」で俳優デビュー。「獣電戦隊キョウリュウジャー」(13~14年)の桐生ダイゴ/キョウリュウレッド役でドラマ初主演。映画出演作に「俺たち賞金稼ぎ団」(14年)、「orang-オレンジ-」「シマウマ」(共に15年)、「君と100回目の恋」「泣き虫ピエロの結婚式」(共に16年)など。4月からNHK連続テレビ小説「ひよっこ」、TBS系日曜劇場「小さな巨人」でも警察官役を演じている。10月には出演した映画「先生!」が公開される。

 (取材・文・撮影/りんたいこ)

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