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日本の名湯:石造りの浴槽で歴史を感じる 宮城県・青根温泉の古湯

旅館「湯元 不忘閣」の大浴場「大湯 金泉堂」の浴室。純和風建築で改築の際に男湯女湯の仕切りを取ったためとても広い

旅館「湯元 不忘閣」の大浴場「大湯 金泉堂」の浴室。純和風建築で改築の際に男湯女湯の仕切りを取ったためとても広い

 宮城県の青根(あおね)温泉にある旅館「湯元 不忘閣(ふぼうかく)」。享禄元年(1528)に開湯し、伊達政宗がその素晴らしさに感動して、喜びを忘れないように「不忘閣」と名付けたとされている。

 大浴場「大湯 金泉堂」の浴槽は、石造り。470年ほど前に蔵王山の転石を使い、約2年の月日を費やして作られたとされ、現在も使用されている。寸分たがわぬ正確さで石と石を組み合わせた当時の技術は驚くべきものだ。浴室は老朽化のため取り壊し、釘を使わない木造建築で再現した。青森ヒバを使い、土壁は京都の稲荷山の土を温泉水でこねて作ったという。また当時の雰囲気を守るために、シャワーや蛇口などを一切つけていない。

 湯は源泉に手を加えていない、100%源泉かけながし。肌にやさしく湯あたりしにくいため、1日に複数回、入浴することもできそう。男湯女湯は時間制で入れ替わる。立ち寄り湯は受け付けておらず、宿泊客のみが入浴可能だ。

 また本館や門など、旅館のさまざまな建物が有形文化財に指定されている。格式高く美しい建築で、主な客室は12畳半。地元の旬の食材をふんだんに使った会席料理もとてもおいしい。伊達家に関する書画や骨董(こっとう)などを多く所蔵しており、希望者に公開している。川端康成や芥川龍之介、与謝野鉄幹・晶子夫妻などの文豪が訪れたのも納得の温泉だ。

<プロフィル>

 朝香。温泉ソムリエアンバサダー。大学時代に日本中世史を専攻、さまざまな地域の歴史について学ぶ。モデルとして、ショーを中心に活躍する一方、温泉の魅力やその効能を引き出す入浴法を広めようと活動している。

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